オートバックス非正規差別(労契法20条違反)裁判提訴しました!

最終更新: 2019年3月19日

オートバックス非正規差別(労働契約法20条違反)裁判

首都圏青年ユニオンで取り組んでいる労働契約法20条(有期雇用であることを理由とした不合理な差別禁止)をめぐる労働事件について、このたび提訴しました。

事件概要】 ・当該労働者の田島さんは2005年より自動車用品の販売・修理を事業とするオートバックス加平インター店(株式会社ファナス フランチャイズ経営)にてアルバイト雇用の販売員として勤務。

13年勤務も、非正規雇用あることを理由に休職できず解雇。

 田島さんは度重なるハラスメント等により2018年5月から休職せざるを得なくなったが、会社は正社員には休職規定があるにも関わらず、非正規には適用されないことを理由に解雇を言い渡しました。労働契約法20条では、有期雇用契約であることを理由とする労働条件の不合理な差別を禁止しており、有期雇用の非正規労働者であることで休職規定を適用せず、解雇とした会社の取り扱いは労契法20条違反です。 裁判では非正規に休職を適用しないことは、労働契約法20条違反であり、解雇は無効であるとして地位確認を訴えます。

売り上げ1位で貢献しても、非正規には手当ゼロ。  オートバックス加平インター店では店舗全体での売り上げが目標を達成すると、月1〜2万円の「達成手当が支給されるが、アルバイトの非正規労働者も売り上げに貢献しているにも関わらず、「達成手当」は正規職員にしか支給されなかった。明らかな労契法20条違反であり、裁判では「達成手当」の支払いを訴えます。当該労働者はとても優秀な販売員で店舗での売り上げ1位に何度もなったことがあり、売り上げは常に上位。正社員よりも売り上げをあげていることも多々ありました。 その他、非正規労働者にはボーナスや特別休暇(慶弔休暇、公務休暇、生理休暇、育児介護等休暇等)が支給されないなどの差別是正も訴えます。

 正社員と同等の業務をこなし、売り上げを上げているにも関わらず、差別を受けていました。

ハラスメントが横行する職場  田島さんに対して、不当な雇い止めを通告したり、朝礼に出させない、ロッカーを与えない。「クズ」と暴言を吐かれる、などのハラスメントが続き2018年5月より「不安障害」と診断され、自宅療養を余儀なくされました。非正規差別により長年、自尊心が傷つけられたとともにハラスメントにより精神的損害を受けたことから、慰謝料の請求も訴えます。 ○オートバックス20条裁判の意義

 日本の全労働者の約4割にものぼる非正規労働者は、もはや社会を成り立たせる上でいなくてはならない存在です。しかし、非正規労働者は正規労働者の置き換えとして増加しているにも関わらず、安く・不安定な労働力として使われています。

オートバックスの件でも、田島さんは13年もの間、勤務を続け、会社も認めるほどの高い売り上げを誇っていました。にも関わらず、基本時給は一度も上がらず、決算賞与や達成手当などが不支給でした。全て非正規だからという理由です。

 極めつけは、13年もの間、売り上げに貢献し会社のために尽くしてきたにも関わらず、「非正規には休職規定」がないとして、病によって働けなくなった途端解雇を言い渡されました。

 「非正規だから」。非正規労働者は、この言葉にどれだけ、不当な扱いを受け、苦しめられてきたか。「非正規だから」といって、いくら努力しても報われない。頑張りに見合った給料・待遇が得られない。そのような社会は公正とは言えません。労働契約法20条は有期雇用を理由に不合理な差別を禁止しています。この裁判闘争を通して、非正規差別を許さない、公正な社会の実現のため。オートバックス20条裁判にはそのような希望が託されていると考えます。全力で闘います。


「正規と非正規の差別が酷いのをなおしてほしい。努力したことについては正当に評価してほしい。当たり前のことを当たり前にしてほしい。ただそれを望んだだけでした。・・・・私の闘う姿を、同じように理不尽に苦しんでいる方がみて、一人でも多くの方が立ち上がってくれるきっかけになってくれたらと思います。」

             〜田島 才史(オートバックス20条裁判原告)〜



以下、裁判提訴が報道されたサイトURL一覧です。


弁護士ドットコム https://www.bengo4.com/c_5/n_9391/

共同通信 https://this.kiji.is/480662237550249057

レイバーネット http://www.labornetjp.org/news/2019/0319shasin



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