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コンサルティング会社と不当解雇で団体交渉中!

  • 執筆者の写真: union2000seinen
    union2000seinen
  • 5 日前
  • 読了時間: 4分

更新日:3 日前

 私は2025年2月まで、都内に本社を置く中堅のコンサルティング会社でITコンサルタントとして勤務していました。しかし、会社との間で労働トラブルに遭い、その後事態は急速に悪化し、間もなく私は会社から解雇を言い渡されるという厳しい現実に直面しました。


退職勧奨

 私が入社したのは2020年7月、ちょうどコロナ禍の真っ只中で、リモートワーク中心の働き方が主流でした。私はITコンサルタントという職種の特性や、これまでの実績を踏まえ、可能な範囲でのリモートワーク継続を会社に希望していました。しかし、社会状況の変化に伴い、徐々に出社を伴う案件が増えてきて、案件につけていない状況が約半年ほど続きました。

 会社側はこの状態を「アサイン(案件につくこと)への拒否」と見なし、「クライアント業務の怠慢」と断じました。そしてそれを理由に、昨年11月に人事担当者から話がしたいと言われ、翌日の面談にて①特別退職金を受け取って退職するか、②大幅な減給を伴う本社フル出社のどちらかを選ぶよう提案されました。

 会社はこれを退職勧奨と呼んでいますが、退職しないことを選べば大幅な減給が生じるような選択肢の提示は、自由意思に基づいて選択ができる状況ではなく、労働者にとって非常に不利です。


不適切な業務命令

 これを口実にするかのように、会社は、ITコンサルタントとしての私の専門性や経験とは全くかけ離れた「営業支援活動※1」や「リファラル採用活動※2」といった業務を命じてきました。これらは、実質的に私の個人的な交友関係や、他社で築いてきた人脈を会社のために提供しろというに等しく、労働者のプライバシーや倫理観を著しく軽視し、パワーハラスメントの「個の侵害」にあたる可能性のある到底受け入れ難い不当な業務命令でした。私は、これらの業務命令がコンサルタントとしての職務範囲を逸脱しており、不適切であると繰り返し、会社に訴えましたが、残念ながら会社側が真摯に耳を傾けることはありませんでした。

 そればかりか、会社の社長は、他の複数の社員も見ている社内チャットグループにおいて、私の人格や尊厳を著しく傷つけるパワハラ発言を繰り返しました。これらの心無い言葉は私の心に深い傷を残し、日々の業務遂行にも支障をきたすほどの精神的苦痛となりました。このような状況は、断じて許されるものではありません。


※1. 営業支援活動:社員に自身の前職までの元顧客に対してのコンタクトと打合せのセッティングをさせ、企業が営業(顧客引き抜き)を行う手法。

※2. リファラル採用活動:社員に自身の友人や前職までの同僚などを紹介させ、企業がその紹介を通じて採用活動を行う手法。


解雇後団体交渉開始

 そして、会社が強いた不当な「営業支援」や「リファラル採用」といった業務への協力を拒否したことを主な理由として、私は不当な懲戒処分を受け、最終的には懲戒解雇という最も重い処分を下されました。

 11月の面談以降、まさに藁にもすがる思いで解決策を模索する中で、インターネットで労働問題について情報を集めていた際、ある弁護士の方がYouTube動画でユニオンへの相談を勧めているのを目にしたことでユニオンという存在を知りました。それが一筋の光のように感じられました。解雇の翌日には首都圏青年ユニオンに助けを求め、加入させていただきました。

 ユニオンの仲間による力強いサポートのもと、これまで会社とは2度にわたり団体交渉を行いましたが、残念ながら現時点では、会社側は自らの非を認めようとせず、不当な業務命令やパワハラ発言の事実関係についても誠実な対応を見せていません。当然ながら、懲戒処分の撤回にも応じないという強硬な姿勢を崩していません。


 不当な解雇を撤回させ、奪われた尊厳と権利を取り戻すため、そして何よりも、今後同じような苦しみを誰にも味わわせないためにも、安心して働けるより良い職場環境の実現を目指し、首都圏青年ユニオンの仲間たちと共に、粘り強く交渉を続けていきます。

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