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【SESフロンティア詐欺事件】会社がスラップ訴訟起こすも裁判所から「取り下げ勧告」

 当ユニオンは、2021年5月から、SES詐欺事件の解決に向けて取り組んでいます。これまで10人以上から同じ相談を受け、2022年末には訴訟を提起しました。


 今年7月19日、東京地裁で本件の勝利判決が出ました。内海章紀、宮田亜美という、スクール代詐欺や経歴詐称強要の首謀者である2名に対して損害賠償請求を行っていましたが、総額500万円以上の請求が認められました。判決後、記者会見を行ない、またブログ記事も広がったことで、既に8件ほど、同じ被害に遭った方、方からの相談が寄せられています。被害がこれだけ広がっていることに、驚きを隠せません。


 しかし7月の判決直前、会社は組合原告の一人に対し、スラップ訴訟を提起してきました。証人尋問で当該原告がした発言を取り上げ、1億2500万円を請求するという、めちゃくちゃな内容です。なお、スラップ訴訟の原告は内海や宮田ではなく、株式会社フロンティアになっております。


 その裁判の第1回期日が昨日9月25日に行なわれましたが、異例の期日となりました。というのも、裁判所から、取下げを検討するよう、会社側に勧告が出たのです。裁判官からは、何を不法行為として損害賠償を請求しているのか特定されていない、果たして不法行為が存在するのかとの意見が出されましたが、裁判所も不当な訴訟であると考えているようです。なお、組合側からは、取下げではなく、請求放棄を求めていく所存です。


 このようにフロンティアによる訴訟は裁判所からも取り下げ勧告が出されるほどの無茶な要求で、声を上げた組合員に精神的ダメージを与えることや、他の被害者に請求させないことを目的としたスラップ訴訟にしか思えません。


 SESユニオンでは、スラップ訴訟に徹底的に対抗するとともに、引き続き詐欺被害者やSES業界ではたらく方からの相談を受け付けます。ぜひ一度SESユニオンにご連絡ください。

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